(仮訳)オーストラリア産の新種、Coltricia australica
Zhou, L-W. & Tedersoo, L., 2013. Coltricia australica sp. nov. (Hymenochaetales, Basidiomycota) from Australia. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000122/00000001/art00013 [Accessed July 21, 2016].
【R3-03130】2016/07/22投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニア州の森林で採集された菌を検討し、Coltricia australicaとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で傘に環紋を有し、孔口が多角形で、柄が中心生、担子胞子が淡黄色楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。
本種のnrLSUの塩基配列はオーストラリア産オツネンタケ属菌の標本に近縁であったが、その標本の検討は不可能であった。
Australia. Tasmania, Southwest Conservation Area, Warra Long-Term Ecological Research site

(新種)

Coltricia australica L.W. Zhou, Tedersoo & Y.C. Dai
語源…オーストラリアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coltricia cinnamomea(ニッケイタケ)
孔口のサイズが類似している
柄が中心生
担子胞子が楕円形
担子胞子のQ値の範囲が重なる
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より肉の菌糸の幅が広い
Coltricia perennis(オツネンタケ)
孔口のサイズが類似している
柄が中心生
担子胞子が楕円形
本種と異なり被子植物ではなく裸子植物の森林に発生する
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種より肉の菌糸の幅が広い
Coltricia pyrophila
孔口のサイズが類似している
柄が中心生
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子が楕円形
担子胞子のQ値が類似している
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり実質の菌糸が緩く錯綜する
Coltricia weii
孔口のサイズが類似している
柄が中心生
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子が楕円形
本種と異なり傘が肉桂色~帯灰褐色ではなく暗い帯赤色~琥珀色
本種と異なり孔口面が帯赤褐色~帯灰褐色ではなく琥珀色
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子のコットンブルー染色性が強いのではなく弱い